海に入るみこしの迫力に感動した作者が、勇壮関東随一で有名な「外房大原はだか祭り」を絵本にしました。子どもからお年寄りまで町の人みんなが祭りを楽しむ様子を生き生きと描いています。祭りの準備から、迫力あふれる汐ふみ、夕暮れの大別れ式まで、18社の御輿の絵や解説も併せて祭りの雰囲気が絵本で楽しめます。実際の祭りも見たくなるそんな一冊です。

◎ 作者のひとことから抜粋
　二十年ほど前に初めてここのみこしを見て、たちまち虜になりました。私は東京出身で、江戸のみこしも好きですが、ここに来て見たみこしのエネルギッシュなこと！　かついでいる人たちの体格の大きいこと！　特に年輩のおじさん、おじいさんたちのかっこいいこと！　そして、二日間にわたる神社から神社へまた浜への長道中、みこしをかついでいる時の、人々の楽しそうな顔…。おとながこんな無邪気な表情でいられることってあまりないんじゃないかと思います。